河回仮面は韓国の仮面の中で唯一国寶(第121號, 屏山2個 包含)に指定された貴重な韓国の文化遺産であり, 仮面の美術分野においても世界的な傑作品として評價を受けている. 河回仮面は、チュジ(想像の動物) 2個, カクシ(花嫁), 両班, 学者, 僧, 白丁(屠殺業), チョレンイ(下人), 老婆, イメ(馬鹿), ブネ(妓生), 總角(未婚男), ビョルチェ(税金取り), トクタリの14個であったという。しかし、いつのまにか總角(未婚男), ビョルチェ(?金取り), トクタリ仮面は紛失し今はもう傳えられていない. 河回仮面は、他の仮面と比べると寫實的に造形された造形美、そして仮面の機能が拔きん出ている。特に?班, 学者, 僧, 白丁仮面は顎が分離されており、人間の顎の構造と同樣の機能を備えていて、對話する時實際の口の模樣を實感できるように作った仕組みは他の仮面には見られない特?だ。仮に仮面を付けた演者が頭を後ろに倒すと仮面の口が大きく開き笑う表情になり、演者が頭を下げると顎と上唇が引っ付き、口をつぐみ怒った表情を作ることができる。このことを證明するかのようにここでは“仮面は神靈が宿っているため、仮面を付けた演者が笑えば仮面も笑い、仮面を付けた演者怒れば仮面も怒る”という言葉も言い傳えられている。イメ仮面は顎が無いのだがこれについては次のような傳?が傳えられている. “昔、村に住む許道令は夢の中でソナン神(村の神)のお告げを受け、仮面作りを始めた. 仮面作りは神のお告げによるものであるから、仮面を作る所には他の人間が出入りできないようにしめ繩を張り、?日沐浴をし體をCめ製作にとりかかると、精誠をこめて夢中で仮面を作っていた。そんなある日のこと、許道令を思い慕う村の娘が心を押さえきれず、許道令の顔を一目見ようと禁忌を破り、しめ繩を越え許道令のいる工房を覗いた。その瞬間である。神が宿った境地で仮面を作っていた許道令は血を吐き倒れ、そのまま息を引き取ってしまった。その時最後に作っていたのがイメ仮面で、イメ仮面は、結局最後まで作り終えることができず顎が無い?態のまま現在まで傳えられている.” 河回仮面の製作に使用された木はすべて榛の木であり、製作時期は大體高麗中葉の頃と推定されている. 河回仮面は河回村に保管されてきたが、1964年に国寶に指定され、現在国立中央博物館に所藏されている. |